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おすすめの包丁とは

2018年3月14日その他

おすすめの包丁とは

今日は、おすすめの包丁に関して、見るべきポイントをいくつかまとめておきたいと思います。

まずは、予算ありきなのですが、当然の話、高ければ高い程、品質は良くなります。ここで言う品質とは、切れるか、長切れするか、研ぎやすいかという3点になります。包丁は消耗品ですので、どんな包丁でも必ず切れなくなります。ですので、切れなくなったときに研ぎやすいというポイントは非常に重要です。

刃が硬いと切れますが、研ぎにくくなります。ただ、軟らかいと研ぎやすいですが、切れにくくなります。この硬さと研ぎやすさ(我々は甘さと言います)のバランスが非常に重要になってきます。

さて、最近はお客様である小売店様から鋼材は何か聞かれることが多くなりました。きっと、小売店自身が、エンドユーザーの方から鋼材について聞かれる機会が増えたからだと思います。鋼材はある程度は重要ですが、結局のところ、焼き入れや焼き戻しの温度等で、品質は大きく変わります。言い方を変えますと、同じ鋼材の包丁でも、作り手によって品質が異なってきます。鋼材はある程度の参考程度と捉えて頂くのが良いかもしれません。

本題ですが、おすすめの包丁について、まずは片刃か両刃かを選ぶ必要があります。片刃包丁は元々、和食の特性にあわせて設計された包丁と言われているので、繊細な和食作りに非常に合っているといえます。切味がよく、食材を美しく切るのに適しています。一方で、家庭用ということであれば、真上からみたときに思った通りに切れる両刃の方が使いやすいかもしれません。片刃も使い慣れると難しい包丁ではないのですが、一般の方にとっては、今は両刃の方が使いやすい(厳密に言うと慣れているということかもしれません)と思います。

次に、鋼材についてです。まず、片刃についてですが、本職の方に人気が高いのは白二鋼ではないでしょうか。これは刀剣の玉鋼に組成が似ているため、切味が最も良いとも言われています。ただ、長切れする包丁が好みであれば青鋼も良いかもしれません。両刃で、人気があるのはV金10号です。鋼材に関して、詳しくはこちらを参照いただきたいのですが、両刃の鋼材の中では、比較的切味が良いとされています。ただし、上でもお伝えしましたが、同じ白二鋼・V金10号でも、作り手によって品質が異なるので、商品の品質についてはお店の人に聞くのが良いと思います。また、V金10号は人気ですが、私が知る限り、スウェーデン鋼で非常に秀逸な両刃の包丁を製作する職人もいます。繰り返しになりますが、鋼材はあくまで参考と捉えていただくのが良いと思います。

あとは、見落としがちですが、持ったときに柄の感じや重心の位置・重さなども重要です。

結局のところ、予算・用途・使い手の好み(色や感触など)によるところが大きいのですが、少しでも参考になれば幸いです。