アーカイブ

ブログ内検索

Blog Menu

包丁に良いまな板とは

2018年2月24日その他

良い包丁を買ったとしても、良いまな板を使わなければ包丁は傷むばかりです。今日は包丁と一緒に使うまな板についてお話したいと思います。

一般的に包丁に良いとされるまな板は木製のまな板で、日本の料理人の多くはそれを使用しています。

木製のまな板は軟らかさがあるので、それが包丁を切るときの圧力を吸収してくれると言われています。また、食材が吸い付くので安定して切れるというも特徴です。

木製の中で特に良いといわれているのは銀杏のまな板です。銀杏は適度に油分を含んでいるので、耐水性に優れており、天然の抗菌力があるのも特徴です。銀杏以外の木製まな板では、朴の木や桐、ヒノキなどがあります。朴の木は和包丁の柄の素材と同じです。水に強く変色もあまりしません。

しかし、木製のまな板はメンテナンスが面倒なことから、樹脂のまな板が開発され、昨今はそちらのまな板が家庭やチェーン料理店などでは主流になっています。こちらは木製同様、刃にあまり負担をかけない軟らかさになっています。また、これらのまな板は抗菌加工してあるものが多く衛生的で、汚れを洗い流しやすく、メンテナンスが簡単なので広く好まれていると思われます。

また、おしゃれなまな板なども小売店などでは販売されており、こちらは、プラスチック製が多いです。最近は、主婦の方などでキッチン雑貨などにこだわる方も増えているので、おしゃれなまな板も人気があるようです。ただ、木製のまな板に比べると硬いので、包丁の刃先は傷みやすいと思います。また、食材がくっつきにくいので、慣れるまで時間がかかるかもしれません。

また、最近では、刃に優しい面白い素材のまな板も出てきていますので、そういったまな板を試してみても面白いかもしれません。刃物屋としては、包丁に優しいまな板が広がって欲しいと願うばかりです。