和包丁 正夫 柳刃 ハイライト2

和包丁

和包丁の大きな特徴は、片刃であること・鋼を使っていることです。 片刃であり鋼を使っていることで、美しい切り口を実現し、また切れ味が鋭くなり細胞を壊さず食材の味を最大限引き出します。 食材によって、多様な包丁の種類があることも特徴です。

  • 薄刃、角薄刃

    野菜角薄刃

    関東型の薄刃包丁で、江戸薄刃と呼ばれることもあります。切っ先が四角いのが特徴です。

  • 正夫、柳刃

    刺身を引く柳刃・正夫

    関東では柳刃、関西では正夫と呼ばれています。少し前までこの形は、関西型の刺身包丁でしたが、今や関東でもこの形の包丁で刺身を引いています。菖蒲に形が似ていることから正夫(しょうぶ)と呼ばれています。

  • 中華

    特殊包丁中華

    堺打刃物の工程で製作した中華包丁です。薄口、中厚、厚口があり、薄口は野菜用、中厚は万能、厚口は骨などの硬いもの用に使います。

  • 麺切

    特殊包丁麺切

    うどんやそばを切るのに用いられます。一度で一本の麺が切れるよう長さは9寸(27cm)以上になっています。また、重さを利用して切るため重い仕様になっています。黒打**の他にミガキ*もあります。
    *包丁の土台となる鍛冶で製作した「地」を磨いて、全体を包丁によくある銀色にした包丁
    **「地」の黒い状態を残しながら、切れ刃の部分を刃付けした包丁

  • 鮪切

    特殊包丁鮪切

    巨大な鮪を解体し捌くための包丁で、長さは主に2尺(60cm)~3尺(90cm)程度が一般的です。形は蛸引に類似しています。

  • 大阪裂

    鰻を捌く大阪裂

    関西の捌き方である腹開きに適した仕様になっている包丁です。